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2010/08/07
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Blue作「"みどり"の日々」
marhollo作「恋の行方」
りきお作「女王猫の密かな恋のうた」
Rodmate作「VIEW」

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作:Rodmate(Sinners)   絵:或八乃(Sinners)

「……んっ……」
 触れるだけのごく軽い口づけの後、お互いの呼吸を微かに感じる距離まで離れた唇から、名残惜しげに漏れる溜息。
「……葉留佳さん」
 出会った頃に比べてほんの少しだけ逞しくなった少年の腕の中で、葉留佳は潤んだ瞳を恥ずかしそうに伏せる。
「……うぅん……」
 背中に回した腕にほんの少しだけ力を込めて、少年の胸元にその顔を埋めていく葉留佳。
「……ああ……」
 衣替えを済ませたばかりの制服のシャツ越しの胸元に、ゆっくりと頬擦りをする。
 布越しに触れる肌と肌。
その熱を互いに貪り合うかのように、二人は抱擁を解こうとはしない。
「葉留佳さん……」
 耳元で囁かれる自分の名前。
「……あ」
 熱い吐息に、葉留佳の体がぴくん、と反応する。
 背中に回された少年の指先が、葉留佳の柔らかい背のラインをなぞりながら腰の方へと流れる。
「……あっ!」
 反射的に抱擁を解いた手のひらで、少年の胸をぐいっと押して距離を置こうとする葉留佳。
 ――が、少年は強引に葉留佳の腰を引き寄せて離そうとしない。
「嫌……?」
 耳元に唇を寄せてそろりと言葉を忍ばせる少年。
 落ちた前髪に表情を隠した葉留佳の、そのスカート越しのショーツのラインの上をなぞるように少年の指先が淫靡に蠢く。
「……」
 緩慢な動作で逃れようと動く葉留佳の太股に脚を絡ませ、両手の指先で張りのあるそのお尻を鷲掴みにする。
 耳元から首筋へと滑る少年の唇から漏れる熱い吐息が、
「……いい、よ」
 葉留佳に覚悟を決めさせる。
 こくん、とその喉から唾を飲み込む音が聞こえた。
「葉留佳さん……!」
「――ちょっと、怖いけど……いいよ……」
 真っ赤に染まる頬を見られないよう、少年の視線から逃げるよう顔を背けながら答える葉留佳。
「……いいよ……来てっ!」
『きみと、したい』――そんな少年の意思を確認してしまえば、超えるべき壁を超えるのにさしての勢いは必要の無い葉留佳である。
「――ねぇ、何もわかんなくなるまで、して? ……いっぱい、してっ!」
 背中に回した指を少年の背に食い込ませながら、少年に貪られる――少年を貪る、雌としての本能的な喜びに歓喜の声を上げる。
「……葉留佳さんっ!!」
「んむぅっ!」
 縺れ合う舌と舌。絡み合うカラダ。
「……」
「……」
 一瞬の熱い視線の交錯の後、再び重なる唇は、呼吸のタイミングを図ることさえ困難な激し


「はにゃほにゃふにゃああああああああああああああああああああああー!」
 穏やかな秋の土曜の朝、女子寮の一室に頓狂な叫び声が響き渡る。
「……ふにゃー? ねー? どしたの? なんで逃げちゃうのー……?!」
「ちょ! やめ! たんまたんまたんま! 先輩! そこはそこはそこはー!」
 連休初日を盾にしていつまでも起きない手のかかる葉留佳に窓際のベッドの上に引きずり込まれ、制服のスカートの裾をあられもなく乱して暴れている小柄な影は、この寮室に同居する後輩の女の子であった。
「……ふみゅ……私もしてあげるよぅ……」
 悩ましげな寝言と共に彼女を抱きすくめた葉留佳の指が、後輩の少女の細い腰をつーっと滑り、そのスカートの中に吸い込まれていく。
「や! ちょ! だから! ぱんつに! 手を突っ込んじゃだめですってばー!」

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